鈴木 繭子 ーウェイトー

画廊の扉を開けた瞬間、鈴木繭子ワールド全開である。

2008年から隔年、4回の個展と2回のグループ展を経て、この画廊空間を見事に開示したようだ。

これまでも鈴木は、立体作品を1点1点展示するのではなく、展示空間に「何か」を置くことで、その空間の空気を一変させるような、インスタレーションを行ってきた。 「何か」とは、極く日常的な、身近なもの、殆んど作っていないように見えるもので、それを絶妙な配置によって観る者の想像力を掻き立てる。
どこか懐かしいような、でも不安定で儚いもの達。 しかし、その作られ方、置き方、は周到に計算され、気付けば思わず唸ってしまう程である。  作家自身もそうだが、言葉では表現し難い空気感は、実際に観るしかない作品であり、今後も継続してほしい作家である。

T/A

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