千崎 千恵夫 おのずからあるもの

年明けの個展、前回2011年5月の作品を展開させたものとなっている。画廊奥の壁面から1・5m程手前に木板の壁を作り、その壁の中心辺りに裂け目があるのは、同様だが、今回は不可視であるが壁の内側に鉄骨の構造体が作られ、堅剛な支持体となっている。

壁の表面は肌色で、ワックス塗装が施されており、紅色のボタン状のストッパーで止めるテクスチュアーは前回と同様であるが、その壁の角度が微妙に変化しており、裂け目の形態も一層複雑になっている。

作品のタイトルは変わるが、コンセプトは常にあちら側とこちら側の境界である。意識と無意識、 現実と非現実、此岸と彼岸、地上と地下等、等。 そして身体性を意識させるのが特徴的である。

作家は誰しもその想いを作品化させたいと思うのだが、それを実現させることは、並大抵ではない。 千崎も言おうとしていることはある程度表現されていると感じるのだが、もう一歩飛び越えて欲しいと祈るような気持ちがする。

T/A

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