展覧会

井坂健一郎 ALLUSIONー闇の中で

ISAKA Ken-ichiro

2007年10月22日(月)~11月4日(日)

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秋山画廊 - アクセスマップ

 
 
 
 
 
 
 幼い日の夜、暗い廊下を通るのがとても怖かった。そこがたとえ自分の家であっても、暗い廊下は私を異次元へ誘う奇妙な空間であったのだ。怖かった場所は廊下ばかりではなく、照明のついていない部屋のすべてが私の侵入を拒むかのように、何か(誰か)が支配していたのだ。
 時が経った今、あえて暗い部屋で過ごすことがある。それは、太陽や室内の照明が照らし出すもの以外の美しい瞬間や空間に出会うことが期待できるからだ。
 ほのかな光は記憶を甦らせるばかりではなく、落ち着ける安住の地へと誘っているかのように私に問いかける。
 ほのかな光が表現する沈黙や静寂は、そこにあることとないこと、実像と虚像をつくり出しながらも、どちらの存在もあいまいにさせる。それは私とって最高の光の空間なのだ。
 
 

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