展覧会

小山穂太郎・中尾寛
二人展

KOYAMA Hotaro
NAKAO Hiroshi

2005年6月15日(水)~7月13日(水)

3

秋山画廊 - アクセスマップ

"意識が見ていないもの、それは意識が見ることを可能にしている当のものであり、それは<存在>への意識の付着点であり、意識の身体性であり、それによって世界が見えるものになる諸実存範疇であり、対象がそこで生まれてくる肉なのである。"(「意識」の盲目性 «punctum caecum‹盲点›»)、M・メルロ=ポンティ

みずからの身の回りの場所を、もう一度、探索しなければならないのだろう。
瞬間、、、間に合う、、、決定的瞬間。
意識が幾重にも重なってくるようになるまで、
そして、空想する事の本当の意味に気付くまで、
空間、、、間に合わない、、、自失。
空想は、単なる思いの戯れではない、言葉の仕組みでもない、
瞬間。瞬き。間欠的盲目。瞼。屡叩く。腫れた。眇める。瞠る。
私たちの身体がある瞬間を呼び返すこと、身体がその瞬間と場所に立ち返ること、
繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返し、繰り返し、

身近な風景を失ってからどのくらい経つのであろうか?
あらたに生み出したものは、姿も、明るさも、彩度も、さだまらない、
あるいは虹彩。絞り。アイリス・イン、アイリス・アウト。縁取られた瞳孔。黒い穴。「不確定性の中心」。無底の。
形をなさない風景は落ちた欠片で感じ取る、身体に触れてくる僅かな振動と、
此のコンクリートの向こうにある大きな人工の森が造られた時を、
瞬き。涙液の供給。眼球。滲む-潤う。視覚の破壊と擁立。涙腺。脆い。
人工の地面に覆われて姿を消す、
流れる膨大な雨水の為に掘られた巨大な場所へ、
さらには眼窩。洞穴。刳り貫かれた。暗箱。「不確定性の諸地帯」(身体)。内部なき。

まぶしい日差しの中から覗き見る
閃光が浮上する。間も無く。潜り込む。
真っ白にとんだハイライトのなか、家屋の屋根は消え、
偽底像(phantom bottom*)。炸裂する。
遠く離れた陰影の中の出来事と。
地面に表皮を押し当て、物が返す鼓動を聞く、
幽霊船(phantom ship)。這いずる。
不可思議さへ向けて、繰り返す一瞬、瞬き、眼差しへの変数。

*DSL (Deep Scattering Layer)=深海音波散乱層

 

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