深代 満久 「壁に布、布から煙」

深代満久も個展は久しぶりだ。これまでは、木工作品に布などを組ませたインスタレーションが多かった。 インスタレーションという形態は、ある種、センスの良さのようなものが前面にでることがあるが、正に、深代の作品は「センスの良い」作品だったと思う。 それ自体は全く問題はないのだが、今回彼は、「彫刻」に挑戦した。木の彫刻を創ったのだ。
 20代の若い作家らしく、柔軟な考えをするが、軽やかであっても同世代と比べると、物事を多方面から見る、大人目線も持ち合わせていて、じっくり考える能力を持っているのが、心強い。

展示は、一見して、「本気で勝負に出た」のが判る。  これまでの、センスで勝負ではなく、自分の創りたい彫刻はこれなのだ、という意志が感じられ、頼もしかったし、うれしかった。

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