戸谷 森  Air pocket

このところ毎年個展、グループ展と精力的に発表を続けている戸谷森の展示は、毎回絵画の問題を探りながらも、絵画というメデイアを用いて、社会の問題をも提起する方向へ向かっているようだ。
単に、2次元上に何を如何描くか、絵画に於ける奥行の問題だけに留まらず、それらを追及することと同時に、現在、世界で起こっている様々な摩擦や格差の根源的な原因となっている人間の在り様にまで焦点を当てているように思われ、今の日本の閉塞的な社会状況の中で、このような若い作家が居ることは、見る者にとって、少しでも先への希望に繋がるような気がする。

T/A

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